ジョジョ漫画考察: 【スタンド考察】空条徐倫のストーン・フリーを解説！

ストーン・フリー／Stone Free

破壊力：A

スピード：B

射程距離：1〜2m

持続力：E

精密動作性：C

成長性：A

ストーン・フリー

本体名：空条徐倫(くうじょうじょりーん)

強靭さと柔軟さを併せ持つスタンド

破壊力：A

スピード：B

射程距離：1〜2m

持続力：E

精密動作性：C

成長性：A

空条承太郎の娘、徐倫のスタンド。

矢のかけらによって目覚めた。

元ネタは伝説的ギタリスト、ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)の楽曲Stone Freeより。

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能力は「身体を解きほぐし、スタンド糸を出す」

非常にシンプルな「糸」のスタンド。

徐倫は自身の指先から伸びる細い糸を自在に操作する

この状態は普通の糸と同程度の張力、耐久力しかなく弱いかわりに、射程距離も数十メートル程度と長い。

ストーン・フリーは徐倫の発想次第で応用はいくらでも出来る。

水分を伝わらせたり、糸電話のように音声を伝えたり、ペンを掠め取ったり、糸の結界で敵を探知したりと小技は多い。

また、糸を縒りあわせることで縄、ロープ状にすれば強靭さも張力も増して、徐倫自身の体重を支えられる。

なお、この太さで大体射程距離は24メートルほどである。

糸の強さは徐倫の精神的成長に伴い強化される。

作中でも、序盤はよく切れる糸であったが、終盤では決して解けないどころか下手すれば肉体の方が傷つくワイヤー並みとなった。

糸が集まり、立体となる概念を着想することで、ストーン・フリーは射程距離は短くなり、人型の近距離パワー型スタンドとなった。

みっしりと詰まった状態の破壊力は非常に高く、スタープラチナを彷彿させる。

繊維状であるがためにダメージを分散し、ライフルによる銃撃のダメージを軽減させた。

ストーン・フリーは徐倫の意思一つで瞬時にバラけ、腕の一部を解くことでパンチを飛ばしたり、殴った相手を縛り付けたり、鉄格子越しにオラオラのラッシュを見舞うことも可能。

そして、ストーン・フリーの糸を出し続けると、やがて徐倫の身体がほどけていくことになる。

内臓すらも糸にしてしまうことで敵の攻撃を避けたり、メビウスの輪を作ることでC-MOONのスタンドパワーを無効化したり、身体ごと衣服に擬態までした

最終的には全身を糸にしてエルメェスの体内に潜むことまでしているが、内臓や脳をどこまで糸にしても生きていられるのかは不明。

糸のスタンド、糸にするスタンド

能力の本質は「自身の知性の構造情報を糸状に書き換える」

ジョジョ世界において、生命や物質はすべて「知性」というエネルギーを持っていて、「知性」の引力で繋がっている。

そして、ジョジョ世界では「知性」から肉体や物質への強力なフィードバック作用が働く。

このため、クレイジー・ダイヤモンドは「知性」の引力を超強化することで物質を直し、ゴールド・エクスペリエンスは「知性」を書き換えることで物質に生命を与える。

そして、ストーン・フリーは「魂の器」から溢れ出るスタンドエネルギーの「知性」を書き換え、糸状に変換する。

さらに、スタンドエネルギーを糸に変換したのち、肉体に宿る「知性」を書き換えて糸状に変換していく。

これにより、徐倫は自身の肉体を糸の塊にしてしまうのである。

すなわち、ストーン・フリーは糸のスタンドではなく、肉体とスタンドを糸にするスタンドである。

身体そのものをストーン・フリーのような糸の塊にして、これをほどいて伸ばすことで糸を出しているのである。

肉体を糸にしているからこそ、エルメェスの肉体に入り込んだり、糸を出しすぎて腹に穴が開くなどということが起きるのである。

ストーン・フリーは近距離パワー型スタンドでありながら、身体拡張型スタンドの特徴も持っているともいえる。

最も内面が成長した主人公、徐倫

徐倫は空条承太郎の娘として、強力な意思の力を持っている。

しかし、空条承太郎は敵と戦いながら家族を守るために、家族を遠ざけていた。

そのため、徐倫の意志力は発揮されることなく、家族との絆を心の奥底で求めながらも非行に走る。

この、父と自分の絆を創りたいという願望が絆という糸のスタンド能力として発現した。

徐倫が父親の愛情に気づき、受け入れ、ジョースター家の宿命を覚悟した時、ストーン・フリーはスタープラチナのような剛力と同時に、女性的な柔軟さを併せ持つスタンドへと成長した。

そして、成長した徐倫はジョースター家の使命、その正義こそが自分の活力とでも言うべき黄金の精神から、プッチ神父の願う天国を止めるために命を果たした。