【天国へ行く方法】その1.DIOの目的とは?

天国へ行く方法I/Stairway to Heaven I

どうも!
タカウチです。
ジョジョ6部ストーンオーシャンにおいて、DIOが自身を「天国」に至らせるために暗躍していたことが明かされます。

天国の時

第三部では
勝利して支配する
ジョースターの血統を葬り去る
恐怖に打ち克つ
あたりのことを言っていました。

恐怖を克服したいDIO

知るがいい!
ザ・ワールドの真の能力はまさに「世界を支配する」能力だということを!
とも言っていましたし、野望は大きかったのでしょうか。


どこまで大物なのかいまいちわからなかった悪党DIOの目的が第六部で遂に明らかに!
当時読んでてすごくワクワクしました。

まぁ、荒木先生的にどこまで考えていたのかわかりませんが。
第一部を思い返しても世界征服まで考えていたのか怪しい魅力ある小物DIO

そのDIOプッチ神父を敬服させたその「天国へ行く方法」。
その真意はノートと共に焼失してしまったが、まずは原作から拾える言葉をここに留めます。




DIOの証言

天国へ行く方法』があるかもしれない
おい 妙な顔をするな
わたしの言ってる「天国」とは「精神」に関する事だよ
精神の向かう所・・・・・・ 
死ねって事じゃあない
精神の「力」も進化するはずだ そして それの行きつく所って意味さ
君ならわたしの言ってる事がわかると思うが・・・・・・
本当の幸福がそこにはある・・・・・・・・・『天国』へ行くことができればな

天国を語り出すDIO

幸福とは無敵の肉体や大金を持つ事や人の頂点に立つ事ではないというのはわかっている
真の勝利者とは『天国』を見た者のことだ・・・・・・・・・・・・
どんな犠牲を払ってもわたしはそこへ行く

真の勝利者とは天国を見た者





プッチ神父の証言

「いいか・・・・・・スポーツ・マックス 良く聞いてくれ・・・・・・この地球上ではだ・・・・・・」

「この地球では・・・『海と陸地』の割合が7対3で決まっているように・・・生物の数もきちっと決まっているそうだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

「スポーツ・マックス・・・・・・決してむずかしい話ではない だかとても大切な話だ」
 
「つまり この地球で 人間の人口が増えれば増えるほどその分だけ他の生物が絶滅している考えてさしつかえなく・・・・・・
魂全体の数は影響なく一定ということらしい・・・・・・」 


たった1人が何万個も魂を所有できるとしたら?もと語るホワイトスネイク


「だがその『魂』をたったひとりの人間が『何個』も『何万個』も『所有できる方法』があるとしたなら・・・・・・」 

「その人間は何を見ると思う?その人間の先にはどんなことが起こる?」






プッチ神父の回想

「なあ・・・知ってたか?プッチ パリのルーブル美術館の平均入場者は1日で4万人だそうだ」

芸術とは時空を越えたスタンドではないか


「この間 マイケル・ジャクソンのライブをTVで観たがあれは毎日じゃあない ルーブルは何十年にもわたって毎日だ・・・・・・
開館は1793年 毎日4万人もの人間がモナリザとミロのビーナスに引きつけられ この2つは必ず観ていくというわけだ
スゴイと思わないか?」
「スゴイというのは数字の話か?」

「そうではない・・・・・・すぐれた画家や彫刻家は自分の『魂』を目に見える形にできるという所だな
まるで時空を越えた『スタンド』だ・・・そうは思わないか?特にモナリザとミロのビーナスは・・・」
 





DIOのノート

DIOのノートを燃やした承太郎

必要なものは 『わたしのスタンド』である
『ザ・ワールド』
我がスタンドの先にあるものこそが 人間がさらに先に進むべき道なのである

必要なものはザ・ワールドである

必要なものは 信頼できる友である
彼は欲望をコントロールできる人間でなくてはならない
権力欲や名誉欲 金欲・色欲のない人間で
彼は人の法よりも 神の法を尊ぶ人間でなくてはならない
いつかそのような者に このDIOが出会えるだろうか?
必要なものは 『極罪を犯した36名以上の魂』である
罪人の魂には 強い力(パワー)があるからである
必要なものは 『14の言葉』である
「らせん階段」 「カブト虫」 「廃墟の街」 「イチジクのタルト」 「カブト虫」
「ドロローサへの道」 「カブト虫」 「特異点」 「ジョット」 「天使(エンジェル)」
「紫陽花」 「カブト虫」 「特異点」 「秘密の皇帝」

必要なものは14の言葉である

わたし自身を忘れないように
この言葉をわたしのスタンドそのものに 傷として刻みつけておこう
必要なものは 『勇気』である
わたしはスタンドを一度捨て去る『勇気』を持たなければならない
朽ちていくわたしのスタンドは 36の罪人の魂を集めて吸収
そこから『新しいもの』を生み出すであろう
「生まれたもの」は目醒める
信頼できる友が発する 14の言葉に知性を示して…
『友』はわたしを信頼し わたしは『友』になる
最後に必要なものは 場所である
北緯28度24分 西経80度36分へ行き……
次の「新月」の時を待て……
それが『天国の時』であろう……

犯罪者の肉体が生命の樹へと変換





考察

それぞれの言葉の細かな考察は以降にしていく。
ここからは原作から拾える言葉から、真意を推測してみる。
第三部において、DIOは時を止めるザ・ワールドを手に入れ、最強の座を手に入れていた。
あとは安心して事を進めるためにジョースターの血統たるジョセフ・ジョースター空条承太郎を倒すのみ。

しかし、これはDIOの安心のためにしていることである。
それとは別に、第一部で行ったゾンビ軍団を作るのではなく、部下を集め、「矢」でスタンド使いを増やしていた。
これは、本人の言にあるように「世界」を支配するため、であろう。

DIOの誇る最強スタンド、ザ・ワールド

同時に、いくら吸血鬼や時を止めるザ・ワールドであっても力だけではどうにもならないことに気づいていたDIOは「真の勝利者」となることを決める。

そして、そのヒントが「天国」へ行くこと。
「天国」は精神的なもの、と言っているスタンドも精神の発露である。

スタンドが関連しながらも、最強のスタンドを手に入れるとかそういう次元の話ではない
ということかと解釈できる。

キング・クリムゾンのエピタフが未来を見ても未来を変えられないように、配下のトト神のスタンドから、どんなに強いスタンドでも「運命」は変えられないと気付いていたものと思われる。

急にスタンドに強い弱いはないと言い出すDIO

さらに、プッチ神父がスポーツ・マックスへ話している内容であるが、
おそらくはDIOの考えが反映されているものと思われる。
DIOの中でも答えがまだ出ていなかったのであろうが、「天国」とは人よりも「魂」を多く所有することと想定していたのだろう。
これは36人以上の極罪を犯した罪人の魂、という一節にもつながる。
または「天国へ行く」ということは、何万個もの「魂」への影響を多く与えること、とも考えたのかもしれない。
これはその後のモナリザとミロのビーナスの話からもうかがえる。
また、魂の操作については、オシリス神アトゥム神のスタンドが存在することから、弄ることが出来るという発想を得たと思われる。

ここまで読んでみると、DIOは精神的な進化によりこれまでの力と恐怖による支配ではなく、永久に続き影響を与え続けるような力を得て、「真の勝利者」として「安心」を得ようとしているように思われる。

さらに、第六部は聖書のモチーフが多く使用されている。
これは「天国へ行く方法」の各節からも読み取れる。
明言されていないが、おそらくDIOは自分自身を神の子キリストになぞらえて、一度死んだのちに友の力を借りて復活を果たし、人類を救済する、というようなことをやろうとしていたのではないか。

キリストの復活は、それによって人類の原罪を贖い、神の愛による罪と死への勝利である。
そして、天国とは永久に魂が祝福を受ける場所のこと
神の子ならぬDIOは友の力を使ってこれを実行しようとしたのだろう。
「魂」がDIOによって「永久に祝福」を受ける
きな臭くなってきました。
そして、そんなゲロ以下の臭いがプンプンしそうな計画をキリストの復活になぞらえる。
かっこつけのDIOがやりそうなことではある。
今後はこの大筋の推測を元に「天国へ行く方法」の考察をしていく。




出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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4 件のコメント:

  1. いくつか疑問があります。

    ・DIOは自身の骨をプッチに渡したが、リンプ・ビズキットがいなければ緑色の赤ちゃんを誕生させられなかったのでは?
    何故骨を渡したのか。

    ・「必要なものは私のスタンド」ということは本来ワールドの延長線上にMIHの発現が想定されていたのか。

    ・プッチ神父はMIHを発現させる素質があったのか?「欲望をコントロールできる・信頼できる友」であれば誰でもいいのか?
    MIHの能力形成はDIO(緑色の赤ちゃん)がメインで、プッチ神父は進化させるために必要なだけの素材?

    ・DIOが天国へ行く方法を実行した場合、DIOのスタンドはMIHと同じようなものになるのか?

    ・もしDIOが生存していた場合、代替品に過ぎない緑色の赤ちゃんは不要?
    しかし「『友』はわたしを信頼し わたしは『友』になる」を受け取るならDIOはどっちみちプッチと融合しないといけないのか?

    ・DIOとプッチが融合したら人格はDIOベースになってしまうのか?

    ・DIOの首から下はジョナサンの肉体だけど、天国へ行く方法はジョースターと関係あるのか?
    「ザ・ワールド」に近いスタンドを持つ承太郎がDIOに代わって天国へ行くことは可能なのか?

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます!
      返信遅くなり申し訳ありませんm(_ _)m

      タカウチの考察の大元として、DIOが描いていた天国とプッチ神父の実施したMIHは別物と考えています
      本来、承太郎に負けるつもりもなく自らの力でザ・ワールドを一度捨て去り、自殺(吸血鬼なので死ねるのか分かりませんが)
      そして、復活するつもりだったと考えています。

      なので、
      骨を渡したのは復活が上手くいかないときの保険くらいのつもりだったと思います

      ザ・ワールドが必要なわけは次の考察で述べますが、ザ・ワールドの先にMIHとは別のスタンドを想定していたと考えています

      DIOが天国へ至るために、DIOが一度死ぬ必要があるため、計画を遂行する信頼できる友が必要です。なので、プッチ神父は計画に必要な人材に過ぎず、進化したスタンドはDIOが使う予定だったと思います

      繰り返しになりますがDIOが計画遂行した場合、MIHではないスタンドが発現したと思います。
      緑色の赤ちゃんは不完全に復活したDIOなので、14の言葉とともに記憶を復活させ、プッチ神父の肉体に受肉することが目的だと考えています。
      無論、人格もDIOです

      天国とジョースター家という観点は考えてなかったですね。今後考察してみます。
      ゲームのEoHでは結局スタープラチナも覚醒していましたね(笑)

      削除
  2. 御返事ありがとうございます。
    やはり聖書になぞられているので、DIOが一度死んでから復活する必要があったのですか。
    プッチの肉体に受肉…なるほど。本当に友として思っていたのか疑わしいですが、最初から良いように利用するつもりだったんですね。
    DIO天国ルートではプッチの望む天国にはならなそうですし、そもそも人格が残らないのでは元も子もない…。

    骨が保険は確かに…納得です。
    時を加速させる能力と別物になるというのは思いつかなかったです。
    コメントをした後にゲーム版のオーバーヘブンとやらを知って複雑な思いですよ。笑
    承太郎は天国プロセスを踏んでいないのに入門してしまうチートっぷりですね。

    話は逸れますが、MIHを攻略する承太郎が見てみたかったと思います。
    室内で向かい合う状況ならスタプラで見切れそうですが…

    返信削除
    返信
    1. 私見ですが、DIOは友達を心底信じるようなやつじゃなさそうと思ってるので(笑)

      DIOの天国は本当は支配するような能力かもっととんでもないものなんだろうと思って、推察も進めます。

      オーバーヘブンもありですが、もうちょっとスタンドらしい能力だと考察できるんですけどね〜

      MIHであってもスタープラチナと真っ向勝負をプッチ神父は避けていますよね
      徐倫という弱点をついてくるあたり、プッチ神父が言うようにMIHは強さを求めた能力ではないわけですね。
      ガチンコバトル、見てみたいです( ´艸`)

      削除

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