【スタンド考察】スタンドの発現方法・後編

スタンドの発現方法・後編/Awakening of the Stand User part 2






ホワイトスネイクのDISCによる獲得

第六部に登場するスタンド、ホワイトスネイクはスタンド使いからスタンド能力をDISCという形で抜き取り、別人に差し込む能力を持つ。

これによって生成されるスタンドDISCによって、第六部ではスタンド使いが次々に生まれている。



より詳細に説明していく。
ホワイトスネイクは「魂の器」を溶かす毒でドロドロにし、「魂の器」と刻まれた記憶、そして「生命エネルギー」を固化してDISCに変換することができる。

このとき、スタンドの扱い方といった知識と経験、勘といったものを全て抜き取ってしまう。
そしてDISCを元の頭に差し込むと何事もなかったように元に戻る。

さらにこのDISCは元の持ち主以外にも挿入可能で、スタンドDISCを差し込まれたものはスタンド使いとなる。

このDISCは挿入されると、「生命エネルギー」や「知性」が染み出す。
挿入された「魂の器」はこれを読み取り、転写を始める。
このため、記憶やスタンドの使い方が自身の経験のように読み込まれるのである。

さらに、スタンドDISCはそのまま「魂の器」にDISC一枚分の層として差し込まれ、スタンドのスタンドの出入り口として機能する。

そして、スタンドDISCは「生命エネルギー」の塊のため、溢れ出る生命エネルギーはDISCの与える像となり、スタンドとして発現する。




このスタンドDISCは本来、元々の持ち主以外には発動できないか、出来ても不十分な能力しか発揮できない。
どんなにイチローのバットやグローブ、使い方の経験を覚えこんでも、野球への情熱や思いがなければ発揮されないのと同様である。

しかし、逆を言えば、一時的に能力を発動したいだけならそこそこ精神力のあるものであればいける。
そして、スタンドDISCのスタンドを十全に使いこなすだけの背景や願望、精神を持つものであれば、元の持ち主と同じかそれ以上のスタンド使いとなる。

これは希少なことであるが、第六部ではぞろぞろとDISCのスタンド使いが登場する。
第六部の舞台であるG.D.st刑務所という精神力の高い大罪人が集まる場所、神父として人を見る目を培ってきたプッチ神父、記憶を読むホワイトスネイクの能力が合わさって可能としたことである。

このスタンド使いは、
などが挙げられる。






悪魔の手のひらによる発現


プッチ神父の仕業と、それを阻止ようとする空条徐倫一行により、宇宙は一巡するものの、収束することなく発散した。

世界から可能性は分岐し、基本の世界と無数の並行世界に分かたれた。

新たな世界では、「知性」と「生命エネルギー」が「魂」だけでなく「物体」や「場所」、「思念」にも宿るようになっている。

これまでのジョジョ世界においても、場所に「知性」の宿る屋敷幽霊という存在は確認されていた。

そして、新たなジョジョ世界においては、自分自身がよく使う「道具」にも「精神」の一部が表れ、「知性」と「生命エネルギー」が宿りやすくなっている。

ここでは詳細は省くが、新たなジョジョ世界では能力顕現物質型のスタンドが増えている。

また、「場所」や「思念」、「自然そのものの意識」といったものにも力が宿り、妖怪をも生み出しているようだ。



新たなジョジョ世界では何巡もするはずだった宇宙の可能性が残滓として残っており、いくつもの次元が「隣接した並行世界」として存在する。

が、これらが交わることはない。

しかし、基本世界とファニー・ヴァレンタインが呼ぶ世界では、吉良なるものや運命、物理的な世界などを「引き寄せる」力を持つ「聖なる遺体」が存在している。

悪魔の手のひらはこの「聖なる遺体」が存在するアリゾナ砂漠の特殊な場所のことである。
この場所はあるはずの山が一夜にして消え、また現れ、流砂が発生し、生きて脱出することの叶わぬ砂の迷宮を創り出す。

多次元的にみると、多次元宇宙そのものを引き寄せる重しのようになっている「聖なる遺体」は地形を歪め、自然を歪めてしまうため、迷い込んだものは砂漠や森の中、雪原を何十キロも彷徨い歩いた挙句に死亡する。

「聖なる遺体」だけが多次元宇宙の重しであるかは不明であるが、そのような土地はいくつか存在している。
そこでは「隕石が飛来した」土地などと呪われた土地として扱われている。



この多次元宇宙の重しの悪魔の手のひらに旅人が迷い込むと、その実、全ての次元で同時に同一人物が迷い込む。

「運命の交差点」のような働きをする悪魔の手のひらで、ある次元の人物は生き残り、大多数の次元では死亡してしまう。

このように、悪魔の手のひらでは次元の違う本人の「生命エネルギー」と「知性」が充満している。

この中で、疲労と飢餓から、全てを抜き取られたように死に瀕すると身体中から「生命エネルギー」が抜けていく。

この「運命の交差点」で、死に至る運命に「立ち向かう」と決めたものは、抜けていく「知性」と「生命エネルギー」をつなぎとめ、さらに多次元からの「生命エネルギー」すらも引き寄せて生き残るであろう。
この「生命エネルギー」は大地に貯蔵されているため、スタンド使いとなるものは大地の恵みとして能力を受け取る。

このようにして獲得したスタンド能力は、別次元の自分自身という「生命エネルギー」を外側から獲得しているため、そばに立つスタンドというよりは道具に能力がつく能力顕現物質型能力顕現型スタンドとなることが多い。
特に、悪魔の手のひらに迷い込んだ環境や状況、近くにあった道具などのスタンド能力を得やすいようだ。

ジャイロたちが遭遇した悪魔の手のひらはアリゾナ砂漠にある聖人の遺体が引き起こしたものである。
しかし、オエコモバやリンゴォが遭遇したような、他の悪魔の手のひらの原因が聖人の遺体であるかは不明である。
「隕石」の落下した箇所など、何かしら大地の力の集まる場所もまた悪魔の手のひらとなる可能性はある。


このスタンド使いは
オー!ロンサムミー!、クリームスターター、TATOO YOU!、トゥーム・オブ・ザ・ブーム1,2,3、ボクのリズムを聴いてくれ
などが挙げられる。






聖なる遺体による獲得

悪魔の手のひらを発生させる原因でもある、聖なる遺体。
聖人とは「死んだ後に奇跡を起こすもの」、とバチカンの法王庁に定められているという。
死した後にまでも奇跡を起こすほど「聖なるパワー」に満ちているのが聖人の遺体である。

この遺体は人間や動物が近くにいると、同じ部位の体内に潜り込む。

見た目は完全にミイラ化した遺体であるが、「生命エネルギー」と「知性」にあふれている。

身につけたものはそのエネルギー量から、身体に障害を持っていようと健常なように体を動かすことができる。

さらに、「知性」から記憶が漏れるのか、遺体の本人の幻覚を見る。

あふれ続けるエネルギーは「精神」の器を超えてあふれるため、身につけたものはスタンド使いとなる。

聖人の遺体はその圧倒的なパワーのために、互いの部位を引き寄せ合う。
そして、資格のある人間に遺体が入り込めばスタンド能力のような奇跡を起こし、樹木や土地に祀られれば聖なる場所にしてしまう。



また、遺体を長時間身につけて、その能力を掴むと、遺体を手放しても「生命エネルギー」を外に出す扱いが分かる。

これにより、遺体を手放してもスタンド使いのままでいられる。

このスタンド使いは
タスク、スケアリーモンスターズ
などが挙げられる。



壁の目による発現

杜王町の隆起した壁、通称壁の目あたりで歯型のような傷を負うと、スタンドが発現する。

詳細は未だ不明であるが、土地がある種の力を持っているように思われる。

前述したように新しいジョジョ世界は「場所」にも「知性」が宿るため、「半分ずつ融合する呪いの土地」などが存在する。
これとスタンド使いに目覚めることの関連性は不明だが、土地に降り積もる「知性」がスタンドとして身についているのかもしれない。

岩人間が全員スタンド使いであることからも、土地にある「知性」をスタンドという形に昇華できるようである。

このスタンド使いは
ペイズリーパーク、カリフォルニアキング・ベッドちゃん、ナット・キング・コール、ペーパームーン・キング、キング・ナッシング、ウォーキング・ハート
などが挙げられる。







長くなったが、以上が現時点でのスタンドの発現方法である。


出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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