【スタンド考察】吉良吉影のシアーハートアタックを解説!

シアーハートアタック/Sheer Heart Attack

破壊力:A
スピード:C
射程距離:A
持続力:A
精密動作性:E
成長性:A





シアーハートアタック

本体名:吉良吉影(きらよしかげ)



キラークイーン第2の爆弾

破壊力:A
スピード:C
射程距離:A
持続力:A
精密動作性:E
成長性:A



杜王町に潜む殺人鬼、吉良吉影のスタンド。
元ネタはイギリスのロックバンド、QUEENの楽曲、Sheer Heart Attackから。

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能力は「熱を感知追跡し、爆発して消し去る時限爆弾戦車

髑髏と短剣をシンボルにした爆弾にキャタピラが付属され、標的を追跡、爆発し続ける遠隔自動操縦型スタンド。

キラークイーンの左手から一発だけ射出される、キラークイーン第2の爆弾。

シアーハートアタックは自動操縦型であり、吉良吉影の操作を受けない。
非常に単純な本能だけを持ち、動作している。

その動作は単純で、サーモグラフィーのように周囲の熱を感知し、最も高い温度のものを追跡し続ける。

シアーハートアタックの触れている温度が人間の体温程度に達するとカウントを始め、数秒で自爆する。

このカウント時に「コッチヲ見ロッ!」となぜかしゃべる。





なお、この自爆はシアーハートアタックに蓄えられた「知性」とキラークイーンの爆発性のスタンドエネルギーによって起こるので、完全に消費し尽くされるまで何度でも爆発できる。

さらに、シアーハートアタックは吉良吉影が長年溜め込んだ「抑鬱した心のエネルギー」で造られた非常に硬い殻に覆われている。

スタンド体として限界まで強化されたスタープラチナのオラオラのラッシュでもヒビが入る程度のダメージであった。





そして、シアーハートアタックは吉良吉影の左手へダメージを返しにくい特徴がある。

延々と敵を追い詰め、爆殺する無敵のシアーハートアタックに吉良吉影も絶大な信頼を置いている。





なぜオラオラのラッシュより頑丈なのか?

シアーハートアタック、その能力の本質は「蓄積された心の負のエネルギーを外殻として固めた、無差別殺人爆弾」。

これだけなら、マジシャンズレッドのレッドバインド、スタープラチナのスターフィンガーのように、キラークイーンの技の一つに過ぎず、もう一つのスタンドのような存在ではなかった。

しかし、上記の記事で述べたように、もう一体のスタンド級の技を得るには覚醒するような「体験」が必要である。

恐らく、吉良吉影は東方仗助たちと関わる以前に、殺人が露見しかけたことがあり、そこで「成長」を経てシアーハートアタックを獲得したものと考えられる。



子供の頃から抑圧されてきた心はどうにも出来ないほど硬くなり、発散できない殺人衝動は抑えがたいものとなり、蓄積され続ける。
それも、吉良吉影がこだわりを持つ「手」。
自分自身の手に蓄えられるスタンドエネルギーがキラークイーンの扱う爆発性のエネルギーとなる。

そして、キラークイーンの右手は第1の爆弾により「欲望」を時折解消するが、左手は蓄積され続ける。

この蓄えられた吉良吉影の性欲にも似た殺人衝動という形の「怨念のエネルギー」とキラークイーンのスタンドエネルギーの高密度圧縮物こそがシアーハートアタックである。

何年も蓄積された「怨念のエネルギー」は密度を増し、何重にも殻を作り、硬化している。
シアーハートアタックの芯はキラークイーンの左手の一部なので知覚を共有しているが、外殻をいくら傷つけられてもダメージフィードバックはない。
動作にも爆発にもこの蓄積されたエネルギーを使用しているので、何度爆発しても標的を追いかけることを止めることもない。

そして、無関係の人間がいくら死のうが、自分の心の平穏が大事という感性が無敵の遠隔自動操縦型としてシアーハートアタックを成形したのである。





遠隔自動操縦型とはどういうことか?

当考察では遠隔自動操縦型を射程距離やスタンド形成というカテゴリで分類せず、スタンド操縦法として分類している。

これは遠隔自動操縦型という無敵のスタンドタイプがあるのではなく、スタンドの特性としてダメージを返しにくいから、遠隔自動操縦型になると考察するためである。

ここでは、遠隔自動操縦型の分類や説明を詳しくしないが、簡潔に述べる。

シアーハートアタックは何年もかけて蓄積されたエネルギーにより、本体からのスタンドエネルギーの供給を受けることなく、遠隔操作できる。
(このとき、シアーハートアタックはスタンドエネルギーを常に消費し、蒸発させ続けている。)

さらに、シルバーチャリオッツの鎧のように、蓄えられた余剰エネルギーで構成された殻は、本体へダメージを通しにくい。
(ただし、殻ごと重くさせられるなどには対抗できない。)



このため、目の届かないところでスタンドが危険に晒される、という心理的なリスクを抑えて、自動操作、放置することができる。

この2点からシアーハートアタックという無敵の遠隔自動操縦型のスタンドが誕生する。

そして、吉良吉影は正体をバラさずにすっきりしたいという「自己中心的な欲望の発散」をしたいだけなので、その場にいる必要も、無関係のものをどれだけ爆殺しても気にしない。

これにより、熱感知して追跡し続ける無差別殺戮スタンドが完成する。




出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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2 件のコメント:

  1. スタンドが精神の像であるという観点を理解した上で考察しているのがとても共感できます!
    そこで少し思ったのですがシアーハートアタックは抑圧の象徴であると同時に虐待によるトラウマも内包しているのではないかと 
    コッチヲミロォ!と言った乱暴なセリフは無感情な吉良の内面や性質とはあまり一致しないように思えますし、もしかしたら母親に言われた言葉だったりしたのかなと思いました。
    切り離したい内面でありながら、切り離すことができない、
    どこまでも追いかけてきて「コッチヲ見ろッ!」と怒鳴り続ける…
    本当はどこかに行って欲しい、そんな感情が最終的に左手を切り離し分離しなくてはいけないほどの暴力的な存在を生み出したのかと

    返信削除
  2. ありがとうございます。シアーハートアタックが吉良のトラウマの象徴とは、新しい観点ですね!
    考えたこともなかったのでとても新鮮です。

    左手に溜まった負のエネルギーとはなにか、が僕の考察では行き届いていませんでしたが、母親からの抑圧のトラウマだったとすればすっきりしますね。

    返信削除

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