【スタンド考察】サンドマンのイン・ア・サイレント・ウェイを解説!

イン・ア・サイレント・ウェイ/In a Silent Way

破壊力:C
スピード:C
射程距離:D
持続力:A
精密動作性:D
成長性:B

サンドマンのイン・ア・サイレント・ウェイ


イン・ア・サイレント・ウェイ

イン・ア・サイレント・ウェイ

本体名:サンドマン(砂男)/サウンドマン

サンドマン

擬音で攻撃する能力

破壊力:C
スピード:C
射程距離:B
持続力:B
精密動作性:D
成長性:D

ジョジョ7部、スティール・ボール・ランに参加している選手の1人、サンドマンのスタンド。
スタンド名の元ネタはマイルス・デイヴィスのアルバム、イン・ア・サイレント・ウェイ(In A Silent Way)から。


能力は「音を擬音文字の形にして、ぶつけることで擬音に相当する破壊現象を引き起こす」。

イン・ア・サイレント・ウェイは仮面を被り、民族衣装に身を纏ったネイティブアメリカンのような外見をした能力顕現型スタンド。

イン・ア・サイレント・ウェイはサンドマン本体の行動によって起こす「音」をまるで漫画の効果音、擬音の書き文字のように出現させる。

例えばサンドマンが手刀を蜂の巣に突き立てて「ザグザグッ」という音を立てると、蜂の巣が「ザグザグッ」という書き文字を貼り付けた奇怪な小型生物に変形する。
そして、この小型生物は標的に向かって自動的に追尾を始める。
書き文字の生物に何か生物や物体が触れると、まるで蜂の巣を破壊した際の破壊現象が再現されるかのごとく、触れた物体がザグザグッと壊れる。
これは触れた物体の強度によらず、金属の腕時計であっても簡単に破壊されるようである。


また、イン・ア・サイレント・ウェイは書き文字を生物化せず、書き文字の形状のまま止めることもできる。
作中でもナイフを振り回す風切り音の書き文字を盾として使い、ジョニィのタスクACT2の爪弾をはじいている。

なお、サンドマンはDioと連携して襲ってくるが、この際の恐竜はサンドマンの擬音生物をスケアリーモンスターズで恐竜化したものである。
スケアリーモンスターズは生物のみを恐竜化するスタンドである。
イン・ア・サイレント・ウェイによって擬音生物を作り出し、それをスケアリーモンスターズで強化しているのが素早かったり飛んでいるやつらである。



イン・ア・サイレント・ウェイは擬音と同じ現象を発生させるエコーズACT2と似た能力であるが、追跡と破壊に特化している。
馬の蹄が鳴らす音や風切り音だけでも人体や金属をバラバラにする威力を持つ。
強力な殺傷能力を持つ擬音がキモい小型生物に変化して自動追尾を行うのである。

この擬音は1種類に限定されるわけではなく、複数の擬音を集約して1体の小型生物に変換することもできる。

作中では大量の擬音で構成された小型生物が、川の中へ擬音を投下し続けることで川を擬音で埋め尽くしている。
なお、この音は水中でより効果を発揮する。
擬音群は音の性質を保っているため、水中を漂う機雷のような擬音群は互いにぶつかり反射しながら共振現象を発生させる。
共産の発生するポイントでは破壊現象の威力が数倍に跳ね上がるようだ。





現象と音を閉じ込める

真の能力は「本体周囲の破壊現象を擬音に閉じ込め、伝わらせる」というもの。

サンドマンはアメリカ先住民の部族の中でも先進的な性格をしており、おそらく部族の者たちが近づかないようなところにも積極的に探索していたものと思われる。
その中で「悪魔の手のひら」に入り込み、スタンド能力を獲得したのであろう。

イン・ア・サイレント・ウェイの本質は破壊現象そのものの伝達である。
例えば、雷という現象では落雷による破壊現象があり、そして雷鳴という音が落雷した点を中心に広く轟き渡る。
これの小規模版であるが、ナイフで切り付けるという現象ではナイフで切るという破壊現象と同時に、ナイフが宙を切る音や肉を切る音が周囲数メートルに広がる。

イン・ア・サイレント・ウェイは本体の周囲で発生している破壊現象そのものをパッケージングして保管し、破壊現象によって発生するはずの音に乗せて破壊現象を伝達する能力である。
しかも、この音に破壊現象を詰め込みパッケージ化するためか、音が書き文字となり、さらに小型生物にまでなる。


このため、イン・ア・サイレント・ウェイを発動させると本体の周囲の音は書き文字になるため、異常なほど音が立たない「静寂」となる。

なお、擬音の伝播能力は非常に高く、擬音の書き文字や小型生物に触れるとそこから体内に音が浸透し、体内から破壊される。
作中でも「メラメラ」という燃える音に触れたジョニィが血管を燃やされてしまっている。



イン・ア・サイレント・ウェイはエコーズACT2と似ていると比較される能力であるが上記から似て非なるスタンド能力であるといえる。
エコーズACT2は「バグオンッ!」や「ドヒュゥゥゥッッ!!」といった擬音を尻尾文字に変え、触れた相手に対して擬音にに沿った現象を発生させる能力である。
対して、イン・ア・サイレント・ウェイは本体周囲の破壊現象が先にあり、それを書き文字に閉じ込めて伝播させる能力である。





砂男?音をかなでるもの?

サンドマンはアメリカ先住民(インディアン)の青年。
白人に迫害され、先祖代々の土地を奪われ、追いやられている中、サンドマンはその白人の知識や文化を積極的に取り入れている。

このため同族から裏切り者と疎まれているが、彼自身も先祖代々の土地を守ることに真摯に向き合っている。
サンドマンは合理的な性格で、これまでのやり方では白人に勝てないことは明白だからこそ、敵の考え、文化、価値観を知って勝つことを大事にしている。
自分たちの文化はもちろん大事にするが、それに固執して土地を全て奪われるのではなく、柔軟に手段を改善しながら目的を達成することを選んでいるのである。

そして、白人の文化である「金」で先祖の土地を買い戻し、大切な姉を守るため、スティール・ボール・ラン・レースに出場する。
しかも、独特な走法による己の足のみで大陸を横断しようというのである。



サンドマンは主人公のジャイロジョニィより先に登場しており、その行動も主人公サイドっぽいところからなんとなく仲間側と思われる人気キャラであった。
ところが突如、大統領と取引をして手下となり、Dioと手を組んで来るところから読者に衝撃を与えた。

急にサウンドマンと名乗り出すため、実は大統領から連れて来られた並行世界のサンドマンなのではないか?という考察まで生まれるほどである。

しかし、よく考えるとサンドマンは最初から何も変わっていないのである。

ジョジョ7部以降の世界はこれまでの部と異なり、敢えて正義と悪、主人公と敵、というわかりやすい構図ではない世界を荒木先生は描いている。

立場の違う正義と正義、または主人公が悪というものである。
大多数を救う目的のため、手段を選ばない漆黒の意志、正義の代表は大統領である。
結果ばかり気にするのではなく、自分の決めた生き様、気持ちいい生き方を生き通す男の世界、これまでの黄金の精神、その正義の代表はジャイロである。
目的のために手段を選ばない、全て自分のため、それが漆黒の意志ジョニィである。

サンドマンはというと、合理的に目的を達成させる大統領側なのである。
土地を守るために戦うのではなく金を得る戦略に切り替えたのと同様に、レースに勝つよりも大統領の刺客になる方が手っ取り早いと合理的に戦略を切り替えただけなのだ。

最期は黄金長方形の回転で成長したジョニィに倒され、故郷に残した姉を想いながら斃された。



イン・ア・サイレント・ウェイというスタンド能力から砂男から急に音をかなでるサウンドマンに本名が変更されたことで読者に動揺を与えているが、これは荒木先生特有の後付け、もしくは設定を忘れただけど思われる。


無理やり解釈するなら、部族内でサウンドマンと呼ばれていたが、白人文化に傾倒する中で疎まれ始め、侮蔑の意味を込めて白人が聞き間違えた「サンドマン」と呼ばれるようになった、というところか。



出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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