【スタンド考察】DIOのザ・ワールドを解説!

ザ・ワールド(世界)/The World

破壊力:A
スピード:A
射程距離:C
持続力:A
精密動作性:B
成長性:B

ザ・ワールド


ザ・ワールド(世界)
ザ・ワールドのスタンドパラメータ

ザ・ワールドのスタンドパワーッ!

本体名:DIO
DIOとザ・ワールド

最高にハイなDIO

DIOの世界

破壊力:A
スピード:A
射程距離:C
持続力:A
精密動作性:B
成長性:B



タロットカードの21番、「世界」の暗示のスタンド。
「世界」は幸福感、成長、最高の幸運度、完成といった意味があるらしい。

恐怖を克服することこそが生きる意味と捉え、好奇心旺盛に自らの能力の限界に挑戦し続け、自らを高める目的のために手段を選ばないDIOらしい。
本体の元ネタはアメリカのロックミュージシャン、Dioから。

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能力は「時を止める

黄金一色に輝き、全身の筋肉は逞しく、マスクに隠された顔は感情を表すことのない、強さを限界まで研ぎ澄ましたような近距離パワー型スタンド。

DIOの世界ザ・ワールド

さらに胴や腕に取り付けられた装甲と身体を走るパイプや背中のボンベは同タイプのスタープラチナよりも身体を大きく見せている。

ザ・ワールドは5秒程度「時を止める」ことが出来る。
時間停止しているにも関わらず5秒というのはおかしな表現であるが、とにかくそれくらいの間隔で時間を停止させる。

時を止めると、DIOとザ・ワールド以外の全ての物体は動きを止めてしまう。
無敵の能力と言える。


本体のDIOは、どのような手段でも用いる策略家のディオ・ブランドーの頭脳と、恵まれた肉体と生命力を持つジョナサン・ジョースターの身体を合わせ持ち、「石仮面」により人間の限界を超える吸血鬼と化している。

このDIOの精神力、生命力のため、同じタイプの「スタープラチナ」と同様にザ・ワールドもスタンド体の究極まで鍛え上げられている。

ロードローラーを投げ飛ばすパワー、数十本のナイフを瞬時に正確に投擲するスピードと精密動作性、そして多くの近距離パワー型スタンドを越える射程距離10メートル

ザ・ワールドが突然ハイエロファントグリーンの前に現れる

他を圧倒的にぶち抜くスペックのザ・ワールドから繰り出される無駄無駄のラッシュは凄まじいの一言に尽きる。

そして、DIOは吸血鬼の能力により、他者から生命エネルギーを奪うことで急速に再生することが可能。

これはザ・ワールドにも適用される。

代わりに波紋や太陽もザ・ワールドにとっての弱点となる。
弱点はあるものの、近距離パワー型スタンドの限界まで成長させたようなスタンドパラメータを持つ。





時を止めるとはどういうことか?

ザ・ワールドはその「スタンド体の限界を超えた性能」から、「自分自身を時の流れから切り離し、時の止まった世界を認識し、行動する」、即ち「時を止める」能力を持つ。

DIOの時止め

DIOが自らの能力を試す際に、部下に散弾銃を自分に向けて撃たせた。
スタープラチナのような近距離パワー型スタンドでも一発の銃弾を止めるまでで、数十発が同時に発射される散弾銃はいかにザ・ワールドであっても止めることはできない。
突破不可能な状況で極限まで集中したDIOは、周囲の「世界」が静止した、「時の止まった世界」に入門する。

静止した散弾銃の弾丸を回り込んで避け、掴み取ることで「時の止まった世界」を認識したDIOは、エンヤ婆の指導もあり、「時を止める」ことをできて当然と認識を拡張するトレーニングを続けた。
あるとき、ザ・ワールドが「時の歯車」とガッシリとかみ合ったことを感じ、自分の意志で「時を止められる」ように能力を開花させていく。

ザ・ワールドは「時間を支配」し、DIO自身を時の流れから解放した「時の止まった世界」に入り込む。
この世界ではDIOのみが「世界」を認識するだけでなく、数秒間の動作を行える。

初めて時を止めたザ・ワールド

能力開花後も訓練を続けたDIOは、行動できる時間を5秒まで伸ばしている。

さらにジョセフ・ジョースターの血を吸うことで9秒まで伸ばしているが、これが1分、10分、1時間と成長してしていくかは不明である。

時間とは常に流れ続けていて、常に現在しか存在しない。流れる時間の早さが速度や重力の影響を受けるが、それでも現在という流れの上に必ず居続ける。

ザ・ワールドの能力は時の歯車を支配し、「時の流れから自分だけを切り離す」ものである。
時間の流れから切り離されたDIOは、「切り離された」瞬間の「現在」の時間に居続けることが出来る。
すなわち、自分以外の全ての「時の止まった世界」に干渉できる。

能力発動中、DIOは時の止まった世界の物質に干渉可能であり、時が動き出す際、この干渉結果のまま元の時間の流れに戻る。

「時を止める」行為はザ・ワールドが時の歯車とガッシリ噛み合って、その動きを支配せねばならず、例えるなら息を止めて全力で素潜りで泳ぐようなものである。
ザ・ワールドの背中にはボンベが付いており、これを消費し切るまで時を止めていられる。
この時を支配し、止める能力はDIO自身の重力と全てに関わる引力を何かしら操作してるものと思われるが、詳細は不明である。

なお、この能力は「時間の流れから自身を切り離した中で動く」能力であり、宇宙全体の時を止めているわけではない。
連続使用も不可能で、数拍の間を置く必要がある。

この「時間から切り離された世界」は時間が流れていない世界であるため、全ての物質は静止し、意識も凍りついている。

時の歯車にがっちりハマったザ・ワールド

ただし、光だけは特殊相対性理論から通常通りに動いている。

このため、時を止めたものにとって時間は数秒とはいえゆっくり流れるものとなる。



この能力の発動中、能力者の周囲のみ時が止まっていても通常と同様の挙動ができ、物体に対して干渉が可能となる。

この時間停止世界への干渉可能空間は承太郎やDIOから離れるほど弱くなり、また時が静止する。

このため投げたナイフはDIOから離れるにつれ速度を落とし、運動エネルギーを保ったまま動きを止め、DIOに胴体を貫かれた花京院も吹き飛ばずに静止している。

時止めナイフ投げ

そして、能力解除した瞬間にその運動エネルギーが解放されて飛んでいく。





邪悪の化身の次なる目標

ジョジョの奇妙な冒険のテーマは「人間讃歌」である。
人間って良いな、という完結を迎えるために、荒木先生は様々な最強の悪を設定して、それをどうやって乗り越えるのかに苦闘していると言う。

第1部は、ジョナサン・ジョースターは「人間のモラルという枠を越えた悪」を「人間というモラルに縛られた主人公」が勝てるのか?
というテーマで人間讃歌を描いたと思われる。

そして、第3部ではDIOが復活。
「主人公に倒されるための漫画的な弱点を克服した悪」に「先祖からの恨みを晴らす主人公」が勝てるのか?
というテーマになっている。
まるで漫画の主人公側のように、一度敗北したのちに強くなって復活。
漫画的弱点のない、これでもかと強くなった敵をどう倒すのか?ということにチャレンジしているのが第3部なのである。



さて、「時を止める」無敵の能力を得たDIOは、世界をスタンド能力で支配することよりもさらに先の目標を持つようになる。

すなわち「ジョースター家との因縁」のような「運命」を乗り越えること。

DIOのロードローラーだッ!

そして唯一無二の存在へと自己を高めるために、「魂をより多く所有」し、人の摂理を超えた「天国」へと至ることを目指し始める。


出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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2 件のコメント:

  1. Dioの「時間を止める」と言うのは、「自分だけが運命から解放」されたいと言う願望があったのではないだろうか?

    10秒後に何かしらの不幸が訪れると言う運命だった場合、時間が10秒進まなければその運命に辿り着けないので、時間を止めると言うのは運命も止める行為だと思いました。

    急に変なコメントしてすいません。(物凄く的外れなコメントでしたら申し訳ない)

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます✨3部DIOは恐怖を克服することが生きる目的と言ってますからね。
      自分だけは運命から逃れたいという願望ありそうです❗️

      削除

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