【ジョジョ解説】ジョジョの人間讃歌とはなんなのか?

ジョジョの人間讃歌とはなんなのか? その①/What is Human anthems of JOJO? part1.

現在、地上波にてジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャンが放映中で、ますます盛り上がるジョジョ!

6部はね〜、などという評価が前評判だったストーンオーシャンですが、ジョジョの因縁の対決が一つの完結を見る大事な部だと思っています。

ジョジョのテーマである「人間讃歌」も究極の完結をさせているのがこの第6部!
よりジョジョを楽しむために、この分かっているようで分からない「人間讃歌」について、ジョジョ第1部から第3部をもとに考察をしていきます。

人間讃歌は勇気の讃歌

人間讃歌は「勇気」の讃歌ッッ!

ジョジョの奇妙な冒険のテーマ、それは「人間讃歌」。
これは荒木先生がジョジョ一巻の作者コメントに載せた言葉です。
この言葉は後年、編集に何か書けと言われてとっさにでてきた言葉だったと述べていますが、それでも荒木先生の生き方、表現したいことが詰まっていたと思います。


生きること」、「人間は素晴らしい」ということが人間讃歌なのだと言います。
そして、これは恐らくですが、荒木先生はこの人間讃歌を様々な角度から、肉体と精神のぶつかり合いのみで、機械や神様に頼らずに描き切ることに挑戦しているッ!
それは今なおです。

荒木先生は常に「最強」、「強さ」とは何かも考えている、とおっしゃっています。
人間讃歌を表現するために、その時その時で荒木先生が考える最も強い敵と主人公は戦うのです。
これが面白くないわけがないッッ!!


ジョジョのこの部はこれを表現している、とか8部はわかりにくい、とか色々ファンの意見ってありますが、荒木先生は今でも自分で人間讃歌について自ら高いハードルを掲げて、それを乗り越えるチャレンジをしているんだと思います。

以下、僕の思う各部で荒木飛呂彦先生が何にチャレンジして、人間讃歌で何を表現しようとしているのか、その考察を述べていきます。





人間は「恐怖」を克服した悪に勝てるのか?

第1部 ファントム・ブラッド。
記念すべきジョジョの奇妙な冒険の第1部は、人間讃歌の原点!


前向きなホラー漫画として、週刊少年ジャンプで連載開始となったこのジョジョは、「恐怖」に対する対峙の仕方がジョナサンとディオを通して荒木先生は表現しています。

ディオは奪うもの。父親のダリオ・ブランドーに奪われ続けた人生に恨みを持ち、その憎悪でもってジョースター家から全てを奪うと決めています。
奪う、ということは周りは敵、と認識してるということだと思います。
敵だからこそ、目的のためなら犯罪を犯して取り除いても良いと考え、ジョージ・ジョースターの毒殺をも仕掛けます。

つまり、ディオは敵への「恐怖」、奪われるかもしれないという「恐怖」と徹底的に戦う、取り除くことをずっとやっているわけです。

さらに、石仮面を手に入れることで、ディオは人間の倫理を超えて、枠を越えることを決断します。
どんなに策を弄せば弄すほど、崩されてしまう。
自分の計画を紳士気取りのあまちゃんジョナサンに崩される、そんな恐怖を取り払うためにディオは当然の帰結として人間をやめるのです。

しがらみから離れ、人間をやめたディオ

人生は上手くいくことも、いかないこともあります。
そして、少年漫画であるジョジョは悪は必ず上手くいかないのです。
その中で、うまくいかないかも知れない恐怖を圧倒的暴力で取り除こうとするディオ。
それに対するのは紳士のジョナサンです。

黄金の精神を持つジョナサン

ジョナサンは少年の時こそ、未熟な少年でした。
ディオとの諍いがありながらも、成長したジョナサンは貴族、紳士としての生き方を体現するような男に成長しています。
「黄金の精神」、紳士の代表としてジョナサンがいるからこそ、その子孫は不良だろうがギャングだろうが、正義の心が担保されていると言っても良いくらいです。

悪の吸血鬼ディオは目的達成のために、しがらみも恐怖も全て取っ払ってきています。
ディオの「強さ」は「何者にも縛られない強さ」です。

対して、主人公は無闇矢鱈と殺さない、卑怯な真似はしない、犯罪を犯さない、なんなら紳士と縛りがめちゃくちゃあります。
貴族のジョナサンはいわゆる「持てる者」であり、恵まれている存在。
逆に貧民出身のディオは「持たざる者」、成り上がらなければならない存在です。
普通の漫画なら明らかにディオの立場が主人公です。
貴族のジョナサンなんて日本の少年には共感を得にくいに決まっています。
それでも荒木先生はジョナサンを主人公にしたのは、この正義には倫理という縛りがあり、悪には縛りがないという状況を描きたかったという理由があると思います。

さてそんな中で、暴虐の吸血鬼ディオに人間は勝てるのか?

しかも対抗策の波紋は対ゾンビ、吸血鬼には非常に効果的とは言え、人間を大きく超えるほどのパワーが出るわけではないという塩梅。
当時連載していたドラゴンボールの気や、北斗の拳の北斗神拳と比べるべくもないです。

この弱みの多い中で、死力を尽くして、ギリギリ自らの命と共に倒す、というのが荒木先生の出した答えでした。
主人公は勝たねばならない。
しかし、倫理なき圧倒的悪、圧倒的な暴力の前に正義は命をかけてなんとか勝ちを拾うまでしか出来なかったのです。

信念さえあれば人間は成長できる!

ただし、正義の道は「受け継がれる」のです。
紳士の生き方、正義の道、黄金の精神は脈々と受け継がれることが特徴です。
それこそが勝利でしょう。



肉体の最強、食物連鎖の頂点に人間は勝てるのか?

第2部 戦闘潮流。
ホラー映画の定番のような吸血鬼とゾンビを人間は倒すことができました。
そして、荒木先生の人間讃歌は次の挑戦に移ります。


当時の週刊少年ジャンプはドラゴンボール、北斗の拳、聖闘士星矢、キン肉マンなどなど、パワーインフレが続いていました。

荒木先生は次の挑戦として「肉体の最強」、「生物の最強」を敵に据えることにしました。
段階的にパワーインフレを起こしながら連載を続けている他の漫画と一線を画しています。
もうここで物理的な最強を描き切ってしまうことにしたのです。
続きが書けなくなっちゃうんじゃないの?なんてことを荒木先生は考えません。
今ここで全力、最強の敵をつくり、それを人間が倒す。

すなわち、吸血鬼を超える超生命体「柱の男たち」、食物連鎖の頂点に人間は勝てるのか?

ここに全てを注いでいるのが第2部なんです。

敵として用意されたのは石仮面を創り出した古代の生き物。
戦術家のエシディシ、戦士ワムウ、そして弱点を克服して生命体としての更なる進化を望むカーズです。

カーズはディオと同じく「何者にも縛られない強さ」も持っています。
戦士としての戦いに固執するワムウと違い、しがらみも一切なく、今の枠を飛び越えて究極生命体アルティメット・シィングになろうとしています。
吸血鬼になったディオと同じ、カーズはディオの正当なインフレバージョンなんですね。

それに対するのはジョナサンの孫ジョセフ・ジョースターです。
ジョセフはリサリサのもとで1ヶ月の特訓を行い、肉体と波紋を極限まで鍛え上げます。
ジョセフとシーザーは人間の限界近くまで鍛え上げ、そして心もまた熱い友情によって成長させています。

とはいえ、主人公であるジョセフも人間なので、どんなに肉体を鍛え上げても人間の限界は越えられません。
そこでジョセフは、肉体最強の柱の男たちに機転と知略でもって戦います。
柱の男たちも決して知略で劣るわけではありませんが、ジョセフはそこに近代発展した奇術、手品、トリックも織り混ぜて勝利をしていきます。

手品の知略で戦うジョセフ

しかしそれも進化したカーズには通用しませんでした。
ただし、ジョセフが人間の限界を超えないように、究極生命体カーズもフリーザのような強さはなく、あくまでも地球の生物としての最強となっています。

地球最強の生物カーズを前に、人類最強のジョセフであっても歯が立ちません。
弱点であった太陽を克服され、波紋も効かないというどうやっても倒せない「肉体最強」を人間はどう倒すのか?

究極生命体カーズの誕生

機転の効くジョセフは今ある人間の最強の力、戦闘機で戦うことに切り替えますが、それも究極生命体カーズには対処されてしまいます。

そして最後の最後、諦めなかったジョセフの生存本能か、生きたいという根源的な思いが勝手に身体を突き動かし、赤石を使うことで火山噴火を引き起こします。
地球最強の生物は、地球の力を使うことで宇宙に放逐する。
これがジョセフの出した答えでした。

肉体最強も、片時も消えない正義の心と知略、そして生存本能でもって打ち倒し、ジョジョは第2部にしてパワーインフレに早々に決着をつけたのでした。




最強の能力を持つ、成長した邪悪に人間は勝てるのか?

第3部 スターダストクルセイダース。
荒木先生の人間讃歌、強さへの挑戦はここで一つの最高潮を迎えます。
最強の肉体は機転と知略のジョセフに倒された。
なら次の敵は頑強な肉体を持ち、さらに知略に優れているのがラスボスだ!


そして第3部では第2部のパワーインフレの次のステージ、心や精神を表した超能力、スタンド能力を荒木先生は開発します。

当然、ラスボスであるDIOは最強のスタンド能力を持たせることにする。

吸血鬼を倒した最強のジョナサンの肉体。
ジョセフ並みの知略を持つディオの頭脳。
そして最強の時を止める能力、ザ・ワールド

肉体、頭脳、能力の3つが揃ったDIOに人間は勝てるのか?

不死身、不老不死、スタンドパワー!

このDIOと戦うのがジョセフの孫、空条承太郎です。
最強のDIOに対して、承太郎もまた当時の少年たちが思うカッコいいを全て詰め込んだようなキャラクターです。
高身長、ガタイが良い、寡黙、冷静沈着、喧嘩が強い、不良、おしゃれ学ラン、仲間に慕われている、何故かめちゃくちゃモテる、周りから一目置かれている、というスーパーな人物です。

よって、承太郎に読者が感情移入することは難しくなります。
だからといって、物語の魅力が損なわれるなんてことはありません。
はるか古代から、民衆に愛され続けている神話のように承太郎を含めたジョースター御一行の旅路、承太郎のスカッとするバトルは、憧れのスターがカッコよく戦う物語として受け入れられているのです。

当時のジャンプの流行りはトーナメント戦。
強いやつが勝ち残っていくバトル方式でした。
しかし、そこで荒木先生は名編集椛島氏と話してジョジョ3部をすごろく方式にしたのです。
これにより、バトルにインフレが起こることはなく敵の能力や罠、シチュエーションというパターンが変わっていくようになります。

ジョジョは3部以降特に、肉体のパワーアップ、能力のパワーアップというのはあまり起きず、それよりも機転を効かせて乗り越えるというリアリティに重点をおいていきます。
これも、大元はジョジョがホラー映画をもとにしたサスペンスホラーだからこそです。

さて、ジョジョがいかに面白い漫画なのか、についてはまた別で書くとして、第3部の人間讃歌に話を戻します。

第3部は上述したように、荒木先生史上最強のボス、最強の強さ対最強の主人公の物語です。
そして、最強の「怖さ」、それは「因縁」だと荒木先生は語っています。
荒木先生は最も怖いもの、それは自分自身と何の関係もない先祖の祟りみたいなものと話しています。
自分と関係がなく、そしてどうやったら取り除けるかもよく分からない先祖の祟りは確かにいつ来るのかも分からないし、どんなことが起きるのかも分からない、解決策も分からないという恐怖がありますね。

第2部のジョセフであればまだ、スピードワゴンやエリナお婆ちゃんといったジョナサンの関係者が襲われ、そして柱の男たちによって直接的に人類の危機に直面していたので戦う理由は最初からありました。
ジョセフ自身は、シーザーに語ったように死んだ爺さんのことなんざ気にするな、自分は自分だと思っていたでしょうが、身近な人たちは絶対守るつもりでいました。

承太郎も、いるかどうかの真偽も怪しい吸血鬼や、それが先祖の肉体を奪って復活したことなど、あんまりピンと来ていませんでした。
まさに先祖の祟りなんぞどうでも良いというところですが、母ホリィが倒れることで「因縁」と対峙せざるを得なくなります。

承太郎もジョセフも表に出すことはほとんどありませんでしたが、ホリィが死ぬかもしれない、ということに「恐怖」を感じていたことは作中の数少ない描写からも間違いありません。

そして、この恐怖に打ち勝つために承太郎がしていた勇気ある人間の行動、それは「星を見る」ことだったと思います。
ジョジョ第一巻にて、フレデリック・ラングブリッジの「不滅の詩」より、
「二人の囚人が鉄格子から外を眺めた。一人は泥を見た。一人は星を見た。」
という一節が引用されています。

歴代ジョジョはもちろん、承太郎もずっと希望、可能性という星を見続けています。
もちろん泥が、不安が、恐怖がないわけではないのですが、承太郎は見ているところこそが自分のたどり着くところだと言わんばかりの意志力で未来を見据えています。

星を見る意志によって恐怖を乗り越えた承太郎は、肉体、知恵、能力で自分を上回る最強のボス、DIOと対峙します。

スピードと精密動作性を誇るスタープラチナがなんとかザ・ワールドの時の止まった世界に入門することで、DIOの圧倒的な有利から少し勝ち目の見える状態になりました。

そして、ジョジョではお得意の知恵の勝負によって、吸血鬼の弱点である脳への一撃を与えることに成功!
ついに承太郎の勝利かと思いきや、その知恵くらべでもDIOは承太郎を上回ります。

まるでDIOの方が主人公かと思えるほどにDIOに有利に事が運びます。
DIOの逃走経路の先にはジョセフの肉体があります。
これが荒木先生がとことん主人公を追い詰める、とことんラスボスを強くする、ということなんだと思います。

ジョセフの血により、9秒まで時を止めることが可能となったDIO。
そんなDIOに人間は、外的な力や雷のような突然の出来事なく、勝利する事ができるのか?
人間讃歌はあるのか?
どのように承太郎は勝利するのか?

不良のレッテルを貼られている承太郎も悪は許せない

その答えは「怒り」でした。
承太郎は自分自身の信じる「正義」と、それを反することに対する「怒り」を持つ男です。
まずい飯を食わせる食堂にはビタ一文も払わない、いわゆる不良のレッテルを貼られている男ですが、目の前で困っている人がいると助ける、それが承太郎であり、ジョースター家なのです。
これがジョースターの血統。
ジョナサン、ジョセフと受け継いできたものですし、花京院アヴドゥルイギーポルナレフといった仲間の想いを継いできた承太郎の闘いです。

そしてジョセフを殺されたため、家族を大事にする承太郎は積み重ねてきたDIOへの怒りを爆発!
時を2秒止めることでDIOを倒したのです。

おれが時を止めた

受け継いできた想いと正義の怒りが邪悪な化身DIOを打ち倒す。
これが承太郎の勝利でした。

「てめーの敗因はたったひとつだぜ、DIO。
 たったひとつのシンプルな答えだ。
 てめーは俺を怒らせた。」




まとめ。そして次なる人間讃歌のテーマへ

荒木先生が今なお挑戦し続けている「人間讃歌」というテーマを「強さ」と「恐怖」という側面から、第1部から第3部まで解説しました。

3部構想で、肉体、知恵、能力バトルと敢えて最強に挑戦し、それに勝つことを漫画で表現する、これが面白くないはずがないんです!

3部が一番人気かもしれませんが、この視点からぜひ1部と2部も読んでもらいたいです。


この考察へのご意見もバシバシいただきたいですし、人気なら第4部以降も続けたいと思います。
4部以降の挑戦もまたすごいんです。

3部で最強を倒したわけですが、これ以上の恐怖とは何か?
荒木先生の出した答えが「日常に潜む恐怖」です。
世界征服を目論むエジプトの吸血鬼よりも自分の街にいるかもしれない殺人鬼の方が現代日本にありそうで怖い!

そして、3部でやり残したテーマをここで挑戦しています。
それは承太郎が主人公だからご都合主義でスタープラチナ ザ・ワールドを発現したんじゃないのか?
これに挑むため、4部のラスボス吉良吉影「運命を自分のためにご都合主義にする」バイツァ・ダストを身につけます。
これに人間は、仗助は勝てるのか?
とんでもないテーマです。


そして5部。
4部は「正義の道」を信じて進むことで「悪」が進むような「運命」なんてないんだ、と勝利しています。
では、主人公たちが生まれながらに悲しみを持つ、「正義」ではなかったとしたら?
ラスボスが正義によるご都合主義という「運命を回避するキング・クリムゾンを身につけていたら。
これに人間は、ジョルノは勝てるのか?
一つの「運命論」への答えが眠れる奴隷というエピソードに示されています。


さらに6部。
とはいってもゴールド・エクスペリエンス・レクイエムはご都合主義じゃないか?
ということに荒木先生が挑戦しているのが6部だと思います。
ラスボスのプッチ神父主人公並みに都合良く生き残り、運命を引き寄せ、仲間が増え、「正義の道」を進んでいたら?
主人公がことごとく逆境に追い込まれたら?
それでも人間は、徐倫は勝てるのか?
5部に対するアンサーとして、人間讃歌が一つ完結していると思います。

ここからは考察もこれからですが、
7部はラスボスが「正義」、ジョニィが「悪」だとしたら?
8部は震災を経て、本当に怖いのは「因縁の恐怖」ではなく「厄災」というテーマのように思います。

今なお挑戦し続けるジョジョ。
次の第9部、ジョジョランドのテーマも気になります!


出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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