あの「恥知らずのパープルヘイズ」の上遠野浩平が帰ってきた！
タイトルにスタンド名が入ってるジョジョノベライズシリーズ第二弾です。
相変わらずのジョジョリスペクトの作品を見ていきましょう。
ジョジョ連載25周年記念企画で執筆された恥知らずのパープルヘイズが発売されたのが2011年。
え、あれからもう10年以上？
時の経過が早すぎですが、第8部ジョジョリオン完結後、第9部ジョジョランズ連載までの間に突如始まったスピンオフ作品、クレイジーDの悪霊的失恋のノベライズです。
上遠野浩平作品にある、何か引っ掛かっていた気持ちが前進していくようなそんな独は読後の空気感が恥パにも今作にもあります。
そして今作は「ジョジョの奇妙な冒険 3.5部」だと思います。
3部スターダストクルセイダースが終わり、4部ダイヤモンドは砕けないが始まるまでの空白の10年の物語です。
DIOが倒されたあとに残された人々の何か心に引っ掛かる、自分でも気づいていない傷向き合う、上遠野節炸裂のストーリー。
しかもそれが、
あの1番よりNo.2の男、ホル・ホース、
未来予知のトト神を持つボインゴ、
花京院典明と共にエジプト家族旅行に行っていた従姉妹の花京院涼子、
舞台となる杜王町といえばこの男、東方仗助、
たちが登場するわけですから、コミックスも連載前から期待大！でした。
ノベライズは恥パ同様にめちゃくちゃ細かい考察というか、ジョジョの各部をつなぐ糊付けがされてます。
そもそもホル・ホースが杜王町に来る理由が、DIOに飼われていた鸚鵡を探すこと、なんです！
往年のコアなジョジョファンなら、もうこれだけでスカッとさわやかな笑みがこぼれてしまいますね。
DIOに飼われていた鸚鵡と言えば、3部序盤でポルナレフの回想シーンにおいて登場します。
回想の中のDIOは肩に派手な鸚鵡を意味ありげに乗せているんです。
ただ、ジョジョあるあるですがこの意味ありげな鸚鵡、この一コマを最後にもう出てきません（笑）
アニメではこのシーン、鸚鵡をペット・ショップに差し替えられていました。
そんなコアなファンしか分からない鸚鵡にいきなりフォーカスしてくるなんて、上遠野浩平先生ヤバイっす！
さて、本編はというと、このペット・ショップならぬペット・サウンドという名前の鸚鵡と、街に潜む小悪党、仮頼谷一樹と対決する、というストーリー。
恥パほど強烈な悪役というわけではなく、ド派手なスタンドバトルがあるわけでもなく、より上遠野浩平作品に近いような話でした。
ただ、3部と4部の間、または5部へのつながりみたいなところはメチャクチャ細かく張り巡らされていてクスッとなるところばかりです。
そこを楽しめるなら、楽しい作品なんじゃないかと思います。
僕の中ではボインゴの成長、ホル・ホースの前進、4部に直接つながるじいちゃんのラストがよかったですね。
コアな楽しみ方をしたい人にはおすすめです。
出典：荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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漫画考察ランキング1位達成！！漫画ランキング1位狙ってますので、
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